特に男性では、年をとる毎に髪が薄くなるのは自然な現象だといえます。老化によって発生する「老人性脱毛症」はある程度仕方がないといえますが、年齢的に早く(時には20歳前後から)特定の場所が薄くなる場合があります。その代表が「男性性脱毛症」です。この症状は20代〜30代に発生する「若年性脱毛症(いわゆる若ハゲ)」と40代〜50代に発生する「壮年性脱毛症」の2つを合わせたもののことを指します。名前が指す通り、圧倒的に男性に多く見られます。男性ホルモンである「テストステロン」と遺伝が大きく関係しているといわれていますが、はっきりと解明されておりません。


年齢性別に関係なく突然円形または楕円形に脱毛が生じることをいい、俗に精神的なストレスが関与しているといわれていますが、そうでないことの方が多いです。円形脱毛症の半数以上は、脱毛する箇所も数カ所以内で、半年から一年で自然に治ることが多いようです。しかし、もっと範囲が広くなったり身体の他の毛も抜ける場合は治りにくいので注意が必要です。この病気は一種の自己免疫病で本来なら体内に入り込んだ細菌や異物を攻撃し排除する働きをもつ免疫が、コントロールをなくして自分のもの(毛包、毛乳頭)まで傷つけて脱毛を起こしてしまうのが原因です。


フケが異常発生することが原因です。フケが毛穴につまると炎症を起こして湿疹ができ抜け毛を起こします。


薄毛は男性特有の症状のように思われてきましたが女性にも起こります。日本人の場合、60歳代になると髪が細くなりますが、毛髪の数自体は余り変わりません。男性とはちがってM型ではなく頭頂が薄くなります。


妊娠後期に成長期の毛髪の割合が増え、これが出産後同時に休止期に入るため出産後3ヶ月の頃脱毛に気付きます。このような理由で出産後に抜け毛が多くなり髪が少し薄くなることがありますが、だいたいは産後6ヶ月から1年ほどでもとの通りに戻ります。


老人性脱毛症
目や歯などが衰えるなど他の体の機能と同じように、年をとることにより起こる脱毛です。60代以上の人に見られます。脱毛と同時に毛が細くなり、いわゆる腰のない毛になります。

ダイエットによる脱毛
極端なダイエットにより、髪への栄養が不足したりホルモンのバランスが崩れることが原因と考えられます。

薬物による脱毛
中でも抗癌剤の副作用が一番知られています。一般的には、その医薬品の服用を中止してしばらくすると元にもどります。

トリコチマロニー
小学生くらいの子供に時に見られます。精神的ストレス(対人関係、受験など)のある時に特定の場所の毛を引き抜く現象です。その部分だけ毛が薄くなっています。この診断は難しく、皮膚科医でも円形脱毛症と誤診することがあります。まず、心の問題を解決しなくてはならないでしょう。


【注意事項】
自分がどの症状か、個人で判断するのは大変危険です。また、はっきりと原因が解明されていないのもありますので、必ず皮膚科を受診してください。


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