●覚 田:
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お伺いしたもの以外に、先生が手掛けた医薬品はありますか。
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●武 田:
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たくさんありますが、毛というのは蛋白質という必要な栄養素を血管を通じて、 毛を作る場所へと運ばれて作られるので、血行促進作用が必要になるわけです。です から、血管拡張剤を目指して、開発が続けられてきたんですね。リアップも、初めは 育毛促進としてではなくて、経口の降圧剤として開発された薬剤ですが、たまたま副作用として毛が生えてきたのがきっかけだったようです。
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●覚 田:
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リアップも偶然にみつかったんですよね。
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●武 田:
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アメリカは自由診療ですから、その経口剤を溶かし外用として、育毛の促進に使っていたんです。アメリカではそれをアップジョン社が目をつけて育毛剤として開発 して、販売されたんです。日本では大正製薬を通じて日本人向けに検討して、発売されたんですね。
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●覚 田:
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先生はリアップの「チエアマン」と伺ったのですが、これはどういった感じなんでしょうか。
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●武 田:
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「チエアマン」とは、日本語に訳すと「議長・委員長・司会者」という意味になります。私の場合は、様々な研究や実験、臨床を行なう時には、色々な大学や病院と 行ないますので、その時の「総括責任医師」ということになりますね。多くの大学や 病院などの人を対象にした治療の成績をとる場合には、責任をとる立場にあったんです。
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●覚 田:
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「総括責任医師」と言われると、責任が重そうですね。
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●武 田:
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リアップは、元は大正製薬が円形脱毛症を治療する薬品を目指して、輸入したん ですが、円形脱毛症は自然に治癒するのが約7割くらいあるんですよ。ですから、 「リアップ」を円形脱毛症の治療薬をはなれ、「ダイレクトOTC」といって、市販 薬用に転換したんですね。しかし、薬剤をダイレクトに市販するということで、万が 一何か副作用が起こった場合、大正製薬が責任がとらなけらばいけないので、慎重に 研究が重ねられ、データが出てから、市販の許可を取るまでに、約6年かかっているんですよ。
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●覚 田:
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せっかくの良い商品を、日本では販売するまでに時間がかかるんですよね。
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●武 田:
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しかし、「PL法」といって、製品の責任をメーカーがとるという法律ができたんだから、許可をだすのにそんなに時間をかける必要があったのかと、多少の疑問がもたれますけどね。
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