育毛と環境ホルモンの関係は、まだはっきりと解明されていません。環境ホルモンとは、別名・内分泌かく乱化学物質と言い、人の生殖機能をかく乱する恐れがあると懸念されています。そのため、環境ホルモンが薄毛や脱毛に影響を与えていると考える人も多いようです。環境ホルモンは、主にプラスチック容器や缶詰め、歯の詰め物などに使われる合成化学物質やダイオキシンなどから検出されます。人体に取り込まれると、少しずつ蓄積されて毒性を持ち、精子数の減少や前立腺がん、乳がんなどの発生率を上げると考えられていますが、現在はまだ研究段階です。そのため、環境ホルモンが髪や頭皮に与える影響がどの程度なのかも解明されていません。危険性がはっきりしない環境ホルモンの対応策として、環境ホルモンを発生しそうな物質を、予防的に使うことをやめるほうがいいでしょう。また、体内の化学物質や重金属などは、髪の毛に集められ、髪の新陳代謝とともに排泄されています。日頃から頭皮の血行を促し、髪の新陳代謝を良くすること、ヘアサイクルを整えて自分の髪をしっかり発毛・育毛することは、自分自身の健康のためにも重要です。
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